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ガイドライン
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実際に海で泳ぎ、イルカを目の前で見ることはとても感動し、すばらしい経験だと思います。
私もイルカとの交流により、心を癒し、彼らから心のギフトを受け取っている一人かもしれません。
しかしながら、野生のイルカを海中で見るとなると、ある程度の責任とリスクが共なってきます。
イルカ達の頭数が年々減少している現状を知り、私自身「このまま続けていてよいのだろうか?」悩んでいます。
いつまでもイルカ達が安心して、サウスコナの湾に休息に戻って来れるようにする為には、
私達人間が配慮し、自然環境を保護していく必要があると思っています。
NOAA/National Marine Fisheries Service と、ハワイ州の Department of Land
and Natural Resources から
推奨されているガイドラインと、それを基に私達が守っている最低限のルールを下記に紹介しています。
これからハワイ島にて、イルカとの交流を試みようとする前に、ハワイでは下記のようなガイドライン及び、
イルカを保護する法律(MMPA)があることや、イルカの生態をご理解していただいた上、責任ある
判断と行動をとって頂けたら幸いです。 そして、たくさんの心のギフトをイルカ達から受け取ってください。
HAWAII MARINE MAMMAL AND SEA TURTLE VIEWING GUIDELINES
Protect Marine Wildlife While Enjoying Their Natural Beauty
■NOAA Fisheries' Marine Mammal Viewing
"Code of Conduct"
(NOAA Fisheries 海棲哺乳動物観察行動規範)
* Remain at least 100 yards from whales and 50 yards from dolphins, porpoises,
seals and sea lions.
最低限クジラからは100ヤード、イルカ、アシカ、アザラシからは50ヤードの距離をとりましょう。
* Time spent observing individual marine mammals should be limited to 1/2
hour.
観察に従事している時間は、個々につき1/2時間(30分)にしましょう。
* Marine mammals should not be encircled or trapped between boats, or boats
and shore.
取り囲んだり、ボートとボートの間又は、ボートと岸の間に追い込まないようにしましょう
* If approached by a mrine mammal, put your engine in neutral and allow
the animal to pass.
もし近寄ってきたらボートのエンジンを中立にし、通り過ぎるを待ちましょう。
* Use extra caution in the vicinity of mothers and young and in other sensitive
wildlife habitat such as feeding, nursing or resting areas.
母親が子供に授乳・餌を与えている時や、休息中は特別に慎重にしましょう。
* Keep dogs leashed and away from seals and sea lions to avoid transfering
infectious diseases
between the animals. People may also be at risk upon direct contact with
an infected animal.
犬はつないでアシカやアザラシから遠避け、病気を伝染させないようにしましょう。
人々も同じように、感染した動物に接触すればリスクがあります。
* Never feed, swim with, pet, touch or elicit a reaction from a marine
mammal.
絶対に餌を与えたり、一緒に泳いだり、さわったりしたりしてはいけない。 又は潜在的な反応を顕現させてはいけない。
■Responsible Viewing Guidelines
(責任ある観察ガイドライン)
Keep a safe distance - Please do not chase, closely approach,
surround, swim with, or attempt to touch marine wildlife.
安全な距離を保つ − 追いかけたり、接近したり、包囲したり、一緒に泳いだり、
さわろうと試みたりしないでください。
For humpback whales in Hawaii, federal regulations prohibit approaching
closer than:
ハワイのザトウクジラは、アメリカ連邦政府による規定があり、下記より接近することを禁止されています。
* 100 yards when on the water. 水上からでは100ヤード
* 1000 feet when operating an aircraft. 航空機からは1000フィート
For other species of whales, dolphins and monk seals the recommended distance
for observation is:
その他のクジラの種類や、イルカ、モンクシールからは、下記のように観察する為の距離が推奨されています。
* 50 yards when on the beach or on the water. 水上、岸からは50ヤード
* 1000 feet when operating an aircraft. 航空機からは1000フィート
Use extra caution in the vicinity of mothers and young
and in other sensitive wildlife habitat such as feeding, nursing or resting
areas.
母親が子供に授乳・餌を与えている時や、休息中は特別に慎重に観察しましょう。
■How to Recognize Disturbance
(妨害を容認する方法)
Much of the disturbance for whales and dolphins is related to direct pursuit
or
from underwater sound produced by a vessel's engines and propellers.
Ensure that your presence does not disturb them.
クジラやイルカ達に対する妨害は、彼らを露骨に追跡することや、
海中に響く船のエンジンやプロペラの音がほとんどです。
あなたの存在が、確実に彼らを不穏させないようにしましょう。
Cautiously move away if you observe any of the following behaviors:
もしあなたが観察している時に、彼らが下記のような行動をとったら注意しましょう。
* Rapid change in swimming direction or speed.
泳いでいる方向や、スピードを急に変えた。
* Erratic Swimming patterns.
泳いでいるパターンに一貫性がなくなる。
* Escape tactics such as prolonged diving, underwater exhalation,
underwater course changes, or rapid swimming away
from your location at the surface.
逃げる手段として長く潜行する、水面下で息を吐き姿を晦まそうとする、
水面下で泳ぐコースを変更する、又はあなたのいる水域上で急に泳ぎ去って行く。
* Female attempting to shield a calf with her body or by her movements.
メスが幼獣(子供)の盾になったり、隠そうと移動したりした。
* Sudden stop in important breeding, nursing, feeding
or resting activities after your arrival.
水域に到着後、大切な呼吸や、授乳、餌を与えるなどの行動や、休息を突然にやめた。
■ Culturally Respectful Guideline
(文化教養を尊重するガイドライン)
* ハワイの文化と歴史を尊重する。
イルカ達の休息に来る湾の周辺には、Heiau(キリスト教以前の礼拝所、聖地、殿堂)があり、
ハワイアンにとって大切な地でもあり、周辺には何世代も昔からそこに住んでいる人々がいます。
周りに住んでいる方の中には、彼らのAumakua(家族や自分が信仰する神、先祖)の1つでもある、
イルカと泳ぐことを快く思っていない人もいます。 「郷に入っては郷に従え」と言葉もあるように、
ハワイの文化や歴史にも目や耳を向け、ハワイアンの地を尊重する意識を持ってください。
* ハワイの自然を大切にする。
サウスコナ地区の湾は、州立公園又は群立公園に指定されている為、ゴミ箱のゴミは回収に来る
ようですが、その周りを掃除している様子はあまり見かけません。 むしろ近所の住人の方々が
ゴミを拾ったり、掃除をしているのを目にします。 早朝、湾に出向くと必ずビーチのあちらこちらに、
前日に遊びに来ていた人の忘れ物、ゴミ箱に入れず置き去りになっているゴミなどがあります。
当前のような事ですが、自分で出したゴミはゴミ箱に、帰る前に忘れ物がないかダブルチェック!
海に入る前に、日焼け止めやサンオイルを塗らないようにしましょう。 週末で人々で込んでいる時に、
海に入ると日焼け止めやサンオイルの匂いがすることがあります。 私達はマスクとスノーケルを
装着しているので、汚れた海水が目や口に入ることはありませんが、海中で生活している生物にとっては、
体外・体内汚染につながるかもしれません。 海水も食物連鎖の一部であることを忘れないでください。
* 海のコンディションを見極める。
海はプールとは違い、波があり潮の流れもあります。 時間によりコンディションが変わることもあります。
イルカの泳いでいる水域が、ビーチより500m以上離れていることもあります。 地元の人から情報を聞いたり、
海底の構造やエントリーしやすい場所など、時前に調べておくといいでしょう。 個々それぞれのレベルと、
その日の体調に合わせ、「・・・・・かな?」と迷った時は無理せず、絶対に海に入るのはやめましょう。
* イルカの行動を観察する。
海に入る前にイルカの行動を観察しましょう。 湾の外でウロウロしていて、なかなか内側に入って来ない時は、
サメが湾内にいる可能性があります。 大型のサメは水温が下がる冬場と、出産時季の夏場の雨が降った翌日に
多く、年に数回は目撃報告を聞きます。 今のところサウスコナの湾内では、サメによる事故例はありません。
イルカ達はエコロケーションを使って安全に休息できるか、湾内をチェックしてから入ってきます。
湾内にいるイルカは休息している場合が多く、呼吸間隔が長く頻繁に水面に姿を現しません。 そのような時は、
難しい選択かもしれませんが、彼らの休息を邪魔せず、イルカに近づくのはやめましょう。
* イルカの社会を尊重する。
ハワイアン・スピナー・ドルフィンは夜行性で、日の出とともに湾に休息する為に戻ってきます。 彼らも人間と
同じように、食後すぐに眠ることはなく社交時間を大切にします。 湾内では、交尾・出産・子育て・トレーニング
などの行動がとられ、湾に入ってから2時間ほどのオープンタイムがあります。 午前9時を過ぎた頃からは
休息体勢に入り、イルカの声が聞こえなくなったり、深く潜行し呼吸間隔が長くなります。 もしイルカと海の中で
交流を試みるなら、イルカ達が起きている間(午前6時〜午前9時)にしましょう。 左記の時間に限らず、すでに
イルカ達が湾に到着した時点で、休息体勢に入っている場合もあるので注意してくださいね。
イルカ達に必要な休息時間(午前9時半〜午後2時)、最低この4時間半の間は邪魔をしないようにしましょう。
常に、彼らのコミュニティに、「お邪魔させてもらっている」という意識が必要と思います。
* イルカを絶対に追いかけない。
一生懸命泳いでもイルカには追いつけません。 必死にフィンをキックして泳ぐと、大きな水しぶきがあがり、
イルカ達にとっては大きな雑音となり、追えば追うほど彼らは逃げて行きます。 追いかける行動は、ハラスメント
行為になり、保護する法律で禁止されています。 イルカのいる水域半径50ヤード以内に入ったら、
泳ぐのをやめ彼らの行動を見守りましょう。 湾内では大きな円をかいて泳いでいるので、彼らの方から
そばに戻って来てくれます。 彼らのストーカーにならないよう、追いかけまわさないように注意しましょう。
せっかく休息する為に湾に入ってきても、追いかけられた事により、「この湾では安全に休息できない」と、
イルカ達が判断すれば、新たに休息する場を求め、湾から出て行きます。 何度も目にしたことがある光景です。
* イルカには絶対に触れない。
イルカの背や体側の皮膚には、油性の物質が分泌されて、水中での摩擦(乱流)を減らし、効率よく泳ぐ目的に
かなった皮膚になっている。 そして、その分泌物にはバクテリアから体を守る役割もしています。
もし、人がイルカに触れれば、体を被っている分泌物がこすり取られ、そこから病気の細菌が入りかねません。
(水族館などのイルカは、予防接種を受け薬づけになっていることが多く、平均寿命は自然下の半分以下といわれる。)
彼らから、胸ビレを使って触れてくる時もありますが、間違っても手を伸ばして触れないようにしてください。
* イルカの興味を引く為に道具や餌を利用しない。
イルカは音に興味を持つと思い、音が鳴るオモチャを持ってきて、水中で鳴らしている人がいます。
水の中は空気中の4倍の速さで音が伝わり、しかも人間の聴覚では聞き取れない、周波数の声を持ち、
それを聞き取ることのできる彼らにとっては、自然界にない音はただの騒音にしかなりません。
人間が野生動物に餌を与えるということは、彼らの生態系を壊す以外にも、自然界の食物連鎖の仕組みを、
破壊しかねません。 アメリカでは海棲哺乳類に餌を与えることは、法律で禁止されています。
* ウエットスーツは着用しない。
ウエットスーツを着ていると保温力があり、1時間以上でも水の中にいられます。 イルカを見て夢中になり、
時間を忘れる方がたくさんいられると思います。 もし着用していなければ、30分以上経つと夏場でも体が
冷えてきて、ちょうどよいタイムリミットとなり、ガイドラインにもある「観察時間は30分以内」も
簡単にクリアすることができます。 それにウエットスーツは浮力があり、水中でイルカを見るのに
不便です。 必死に水中でイルカを見ようと、水面でバタバタもがいている様子をよく見かけます。
* カヤックを利用しない。
イルカを見る為にカヤックを利用するときは、イルカの群から50ヤード(46m)の距離をとる。
スノーケルギアをつけてカヤックを漕ぎ、イルカの群まで突進して行き、群の上で海に飛び込む様子を
見かけることがあります。 これは完全なるハラスメント行為に当たり、違反チケットを切られた人も実際にいます。
海に入った後は、カヤックをトーイング(牽引)しながら泳ぐので、周りの人には大変迷惑で、ぶつかった人もいます。
湾によっては、カヤックやボートが侵入してはいけない水域もありますので要注意!。
* 通称2ステップのビーチではイルカに近づかない。
ここはとても小さな湾で、イルカが休息する水域がとても小さく、年々イルカが来る回数が最も激減しているところです。
たくさんの人に追いかけられれば、イルカ達が潜行して回避した後、息継ぎに水面に上がれる所がなくなり、
イルカの群を人々で包囲してしまうような状況になりやすく、彼らの休息の邪魔になるばかりか、追い出してしまう
結果につながります。 地元のイルカ愛好家の中では賛否両論ですが、ここではイルカが来ても近づかないと、
決めている方が多いようです。 近所に住む方の中には、イルカに近づくの快く思っていない方もいます。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。 注意ばかりで、少々うんざりした人がいるかもしれませんね。
でもここまで注意を払わないと、5年後にはイルカ達の姿が、サウスコナの湾では見られなくなる可能性があります。
いつまでも、イルカと人間が交流できる、すばらしい自然環境を守っていきたいものです。
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